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紙袋や手提げ袋を作るとき、目が行きやすいのは正面のデザインやサイズです。ですが、実際に袋の使いやすさや強度、仕上がりの美しさを左右しているのは、「口折」「底フラップ」「のりしろ」といった見えにくい部分です。今回は、紙袋の構造を支えるこれらの重要パーツについて、それぞれの役割やサイズ設計の考え方を分かりやすくご紹介します。
手提げ袋は、正面幅(W)・マチ(D)・高さ(H)を決めれば形が見えてきます。
ただ、実際にはそれだけで紙袋は成立しません。
袋としてしっかり機能させるには、正面やマチ以外にも必要なパーツがあります。
それが「口折」「底フラップ」「のりしろ」です。

これらは表からはあまり目立ちませんが、強度、組み立てやすさ、見た目の美しさに大きく関わっています。
持ち手が抜けにくいか、底が安定するか、きれいに貼り合わさるか。そうした品質の差は、こうした細かな設計から生まれます。
いわば紙袋の完成度は、“見えない部分”で決まると言っても過言ではありません。
今回は、この3つの重要パーツを順番に見ていきます。
紙袋の構造を知ると、ものづくりの奥行きが見えてきます。
一般的な紙袋には、「口折(くちおり)」がついています。
口折は、手提げ部分のひもや取手を取り付ける際に、強度を補強するための大切な部分です。
この折り返しの中には「口ボール」と呼ばれるボール紙を入れ、袋の口元をしっかりさせます。
穴あけ式では、この部分に穴を開けてひもを通します。

ターントップやOFJでは、口折の内部にひもの根元を差し込み、接着して固定します。
つまり口折は、口ボールを隠す役割だけでなく、ひもが抜けないよう支える役割も担っています。一般的な寸法は、穴あけ式やターントップで45mm前後、OFJで60mm前後です。ただし、用紙の取り都合によって40mm程度に調整する場合もあります。その場合は口ボールも小さくし、外から見えないよう設計します。
なお、輪転式の紙袋には口折がなく、口元はギザギザにカットされ、ひもは内側に台紙で糊付けされています。

底フラップとは、紙袋の底面をつくる部分のことです。
一般的な紙袋は、紙を筒状にしたあと、底部分を折り込んで組み立てていきます。
このとき底フラップの寸法が適切でないと、底がきれいに組めなかったり、強度が落ちたりします。
一般的には、底フラップの幅はマチの80%程度がひとつの目安です。
ただし、これはすべてのサイズにそのまま当てはまるわけではありません。
正面幅に対してマチが大きい場合は、70%や60%程度に調整することもあります。
理由はシンプルで、底フラップは正面幅の50%未満にしなければならないからです。
たとえば正面幅200mm・マチ180mmの袋では、底フラップは100mm未満に設定する必要があります。

もし底フラップを大きくしすぎると、折り込んだときに重なってしまい、きれいに仕上がりません。
底フラップは、紙袋の安定感を支える超重要ポイントです。
底フラップまわりで意外と見落とされやすいのが、紙マークの配置です。
紙マークは底フラップの中央に入れるイメージがありますが、ここで注意が必要です。
展開図で見た底フラップの高さは、完成後の底面そのものの高さではありません。
そのため、展開図上の真ん中に紙マークを配置すると、実際の袋では中心からズレて見えてしまいます。
これは地味ですが、仕上がりの印象にしっかり影響します。
正しい配置は、正面の天地の折り目位置を基準にして、そこからマチの1/2下がった位置に紙マークの中心を置く方法です。

こうすることで、袋になったときに底面の中央に近い位置へ収まります。
平面上では合っていても、立体にするとズレる。
紙袋設計では、この感覚がかなり大事です。
細部まで考えた設計が、完成品の美しさにつながります。
のりしろは、紙を貼り合わせて袋の形にするための部分です。
あまり目立たない部分ですが、紙袋をきちんと成立させるうえで欠かせません。
のりしろ寸法に絶対的な決まりはありませんが、一般的な目安はあります。
シングル、つまり1枚でぐるっと取れる場合は25mm程度にすることが多く、
ダブル、つまり2枚を貼り合わせる場合は30mm程度にすることが多いです。
ただし、用紙の取り都合によって20mmにすることもあります。
反対に、大きなダブルの紙袋では40mm程度にするケースもあります。
つまりのりしろも、単なる余白ではなく、袋のサイズや仕様に応じて調整される設計要素です。
口折、底フラップ、のりしろ。どれも表には出にくいですが、紙袋の品質を支える大事な存在です。
当社では、こうした細かな構造設計も含めて、安心してお任せいただける紙袋づくりを行っています。

紙袋は、見えるデザインだけでできているわけではありません。
口折・底フラップ・のりしろといった見えにくい部分にこそ、強度や使いやすさ、仕上がりを左右する工夫が詰まっています。
弊社では、お客様が細かな構造を意識しなくても、用途や仕様に合った紙袋をご提案・製作しております。
紙袋について気になることや、ご不明点がありましたら、どうぞお気軽に営業担当までご相談ください。